冬を乗り越える現場の力

こんにちは、夏が終わって、秋がなく冬に突入しようとしている今日この頃、

久しぶりに記事を投稿しますのでミウラ工業では、冬の現場についてどのような取り組みを

行っているか紹介いたします。


① 冬場の現場は“防水”と“安全”の両立が鍵


冬の神戸は、六甲山からの冷たい風と、海からの湿気が交じり合う独特の気候です。朝晩の温度差が大きく、結露や凍結が起きやすいため、防水材やシーリングの品質にも影響を与えます。加えて、霜や湿気によって足元が滑りやすくなるなど、安全面でのリスクも増加します。

ミウラ工業では、冬季の現場では「防水対策と安全対策をセットで考える」ことを徹底しています。たとえば、前夜に雨が降った現場では、翌朝の作業前に必ず下地の含水率をチェックし、乾燥不足のまま施工を行わないようにしています。また、朝礼時には現場責任者がその日の天候・温度・湿度を共有し、作業の順番や中断判断をその都度見直します。品質と安全を両立するには、“状況を読む力”が欠かせません。


② 防水施工の精度を支える下地処理


防水工事の品質を決めるのは、実は仕上げではなく「下地処理」にあります。コンクリート表面の汚れや水分をしっかり除去しないと、いくら高性能な防水材を使っても、密着不良や膨れが発生します。特に冬は、気温が低く硬化が遅れるため、表面に結露が残ったまま作業してしまう危険性があります。

ミウラ工業では、施工前に赤外線温度計と湿度計を用いて下地状態を確認し、温度が5℃を下回る場合はヒーターや送風機で一時的に暖める工夫を行っています。また、接着プライマー塗布後の乾燥時間を通常より20〜30%長めに設定するなど、季節に応じた施工管理を徹底。見えない工程こそ最も丁寧に行う――それが私たちの技術者としての誇りです。


③ 防水材の選定と品質検査


防水材にはウレタン、FRP、シート、アスファルトなど多くの種類がありますが、現場環境や季節によって最適な材料は異なります。冬季施工では特に「低温硬化型ウレタン防水材」や「耐寒性シート防水材」が活躍します。これらは5℃以下でも硬化が進み、冬場でも安定した仕上がりを実現できます。

ミウラ工業では、材料メーカーと連携して温度別の試験データを事前に確認し、施工中にもサンプル片を採取して硬化状況を検証します。さらに、施工後は赤外線カメラによる漏水検査や、散水試験を行い、仕上がりの精度を数値で確認しています。こうした小さな積み重ねが、お客様に「安心して任せられる」と言っていただける信頼の土台になっています。


④ 安全第一 ― 冬の危険要因とその対策


冬の現場では、「滑り・転倒・落下」が三大リスクです。特に防水工事は屋上・外壁での作業が多いため、風や足場の状態が安全を大きく左右します。ミウラ工業では、作業前に「足場点検チェックリスト」を全員で確認します。


手すり・ネット・命綱取付部の緩みがないか


作業床に霜・油分・水たまりがないか


資材搬入ルートに滑りやすい箇所がないか

こうした項目を一つずつ点検し、安全確認が完了するまで施工を開始しません。さらに、風速5m/sを超える場合は屋上作業を中止するルールを設けています。現場のスピードよりも、まずは“帰るまでが仕事”。安全は生産性の一部であり、品質と同じくらい重要な工程です。


⑤ 神戸特有の気候と地域対応


神戸の冬は雪が少ない反面、海風による雨の巻き込みや潮気を含んだ湿気が多いことが特徴です。このため、沿岸部の建物では、金属部材やシーリング材が塩害を受けやすく、劣化が早まる傾向にあります。ミウラ工業では、塩害対策として耐塩性の高いプライマーや、紫外線にも強いトップコートを選定しています。

また、神戸港周辺や須磨・垂水地区など、風の強い地域では、シート防水の接着力を上げるために「二重貼り施工」を採用。現場を知り尽くした地元企業だからこそ、地域ごとの気候特性に合わせた最適な防水仕様を提案できるのです。「この土地で長く建物を守る」――それが、私たちが地域企業として大切にしている使命です。


⑥ 社内で根付く“安全文化”


安全はルールで守るものではなく、「文化として根付かせる」ことが重要です。ミウラ工業では、毎朝の安全ミーティングに加え、週に一度の「ヒヤリハット報告会」を実施しています。作業中にヒヤッとした出来事を共有し、次にどう防ぐかを全員で話し合う場です。

また、若手社員には先輩が同行し、正しい安全帯の使い方や工具の取り扱いを直接指導します。さらに、現場から戻った後には「安全点検報告書」を提出し、事故の芽を早期に摘む取り組みを行っています。こうした地道な活動が積み重なり、社内では「安全第一」が自然な合言葉となっています。防水の技術力と同じように、安全意識も“技術”として磨いていく。それがミウラ工業の姿勢です。


⑦ 防水と安全、その先にある信頼


防水とは、建物を守る技術。安全とは、働く人を守る仕組み。その両方が揃ってこそ、真の品質が生まれます。私たちミウラ工業は、神戸という街で長年培ってきた現場経験と地域への責任感をもって、一件一件の仕事に誠実に向き合っています。冬の寒さや風、時に厳しい環境の中でも、社員一人ひとりが「安全を守り、品質を築く」ことに誇りを持って取り組んでいます。

これからも私たちは、防水技術の進化と安全文化の深化を両輪に、地域の建物を長く支えるパートナーとして歩み続けます。防水と安全、その先にあるのは“信頼”です。そしてその信頼こそ、私たちミウラ工業が何より大切にしている資産です。